事業所開設裏話

自社製品とOEMで供給させて頂いた製品群の継続開発に加えて、新規の分野が異なる案件の開発が開始され、社内のみならず、ご協力頂いている方々のキャパを遥かに超えて参りました。どの案件の優先順位も高いことから技術系社員の増強を図るため事業所の容量を拡大せねばならず、その機会に開発拠点を統合する意味合いで越谷駅前に新事業所を開設するのですが、しなければならないことが山積です。

1 電話
  今までも事業所間は内線で繋がっておりましたが、これを丸ごと移設しなければ
  なりません。VPNの端末や機器類、交換機なども移設・新設しなければならず、
  この設定は結構大変でした。

2 ネットワーク
  拠点間の接続のみならず、専用回線で繋がっているサーバーも含めて設定の変更
  を行います。各自のPCとメールサーバー、データサーバー等、セキュリティ関係
  の機器も含めての設定は想像以上の工数です。

3 電源
  一般的な事務所は、エアコン以外100Vのコンセントしか御座いません。しかし、
  設備の中には実証試験機や測定機など200Vを使用するものも存在します。これら
  の電源も新設しなければならず、また設置される場所も固定されることから、予め
  ミリ単位で墨打ちを行います。

4 事務用品
  机・椅子・書棚・保管棚に至るまで増員を鑑みて増設しなければなりません。一方
  で期末の繁忙期も重なったために探しに行くのは、ただでさえ休みが取れないのに
  全て休日です。正直フラフラになります。

5 駐車場
  新事業所は駅前ですので社用車の駐車場も簡単には見つかりません。しかも安価な
  場所を求めますと近隣をローラー作戦で廻るしか無く、これが地味に疲れます。

6 移設作業
  大物は業者様が移設してくださいますが、机や資材置場に有るものは全て各自で
  梱包しなければなりません。創業して22年目になりますのでこの量がカタログや
  資料、データ類も含めて極めて膨大で引っ越しといえば家具を思い浮かべますが、
  重量的には圧倒的にこちらの方が大きいです。

まだまだ他にも御座いますが、これらの作業を短期間で行うのは、想像以上に工数が掛かり、出来ればもう、引っ越しはしたくないと感じます。とは言え、新事業所も手狭になれば、また移らなければなりません。企業を永続させるのには、このような仕事も発生するのですね。

2018年04月06日