ツールプリセットとは 4

それから長い年月が経ち、経営者側になった今だから判ることが有ります。結果として企業として存続させて頂きましたので、ときの経営者の判断は決して間違っては居なかったであろうと思えます。しかしそれは同時に現状維持であって、進化、進歩させるような経営では無かったであろうと振り返ります。

勿論、現状維持だけでも難しいことも承知しておりますし、それは経営者や社員の努力で成り立ってきたと確信もしております。しかし、私達ベテランと呼ばれる年齢層の人たちが陥りやすい思考が有ります。それは「今までも、これで立派に熟してきたからこれからも同様」と考えてしまうことです。

私達が下っ端で有った頃、経営者だった方たちはNCでは無い、フライスや旋盤で素晴らしい製品を製作されて来られた方々です。しかし時は移ろい、要求されるコストや精度、納期、性能までも上がってきているのが現状です。特に不良品を出さない、あるいは工期を短縮させるツールプリセット技術は進化させねばなりません。その意味では現状維持は市場における退化を促してしまいます。

 


弊社では、ジェイコアで培った技術と性能を搭載した、安価でお客様自身が設置可能でNCに工具長・工具径等を通信し代入させる機上ツールプリセッターを販売します。お気軽にご連絡賜れますと誠に幸甚です。

 

機上ツールプリセッターとは
機上で加工テーブルに設置し、実際の加工回転数にて画像技術を用いて実際の主軸の伸びや振れ周りを含めた工具長・工具径等を測定時間1本/10秒程度で測定し分解能0.1μmでNCの変数領域(一般的には工具長・工具径領域ですがご希望があればCAMにも書き込めます)に自動で書き込みます。マシニングセンターのATCおよび駆動軸を利用するため非常に安価でシステムが構築出来ます。ATCポッドに格納されたツールを全自動で順次測定します。20本の工具を10分程度で測定しますので暖機運転をしながら無人で測定を同時に行えます。外段取りとは異なる実際の加工条件に近い環境で測定を行いますので高い精度を追求できます。
サイズ W:190 W:50 D:98mm
*ジェイコアとは異なる製品です。(通信可能なNCについてはお問い合わせ下さい)

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2019年11月22日