ホームページ作成時にジェイコアの専用ページにブログを解説致しましたが、企業のホームページに統合いたします。
以後は下記のページをご覧いただけますと幸いです。
ブログ一覧
事業部移転に伴うお知らせ
先日もお知らせ致しましたが、ジェイコア開発チームと和光のアプリケーション開発チームを統合し、文省堂ビル7Fに新事業所(越谷駅徒歩3分)を開設する予定です。営業開始は5/9を予定しております。それに伴い、旧R&Dセンター(和光市)は、全て新事業所に移管されます。機材やサーバー等の移設作業、電話工事、通信環境の設定が御座いますので、移設期間はご迷惑をお掛けすることも考えられますが、ご理解、ご協力賜れますと誠に幸甚です。
尚、本社所在地に変更は御座いませんが、経理関連のみの営業となります。事業に関する案件につきましては、新事業所の方へご連絡いただけますようお願い申し上げます。新電話番号については決定次第、告知させて頂きます。
新事業所
〒343-0024 埼玉県越谷市越ヶ谷1-3-14 文省堂ビル7F
事業所移転予定
移設設置・精度確認工事2
移設設置・精度確認工事
取付け指導巡業
年度末ですね。
県庁展示の資料
明日から埼玉県庁でジェイコアが展示されますが、【埼玉県次世代新技術・新製品開発支援事業】で開発された製品の展示であるために、県の説明は画角の拡大と小型化に終止されて居ります。しかし実際に見学された方には本製品が元々どんな用途で使用されるのかも説明がないために理解できるはずも有りません。折角2週間展示されますので会場にはカタログとともに資料を置く予定です。機会が御座いましたら是非、お手にとってご覧いただけますと幸いです。
お問い合わせ
製品について、お電話やメールでお問い合わせを承っております。
勿論、ご購入前のご質問やご希望等のご相談も御座いますが、ご購入後の取扱説明やご利用場面でのご質問なども承ります。私たちは、代理店様よりご購入を頂きましても(むしろ、代理店様よりご購入頂くケースが多いので)技術的なサポートは直接行わさせて頂いております。そのやり取りの中で、私たちが気づいていない、あるいはお客様が気づいていない新たな使用方法や価値観を思いつくことが本当に多いと感じます。
それらの想いに製品は進化させて頂けましたし、何より勉強になります。お客様の声がダイレクトに届くのは製品開発にとっては一番大事な環境だと考えます。
私事で誠に恐縮なのですが、先日ある製品の購入を検討しており、メーカー様にお問い合わせのお電話を致しました。様々な質問をさせて頂いたのですが、回答が意図している事柄と異なっていたり、お答えを頂けなかったり。電話でのやり取りですので完璧を求めているわけでは無いのですが、目的を果たせないので自分なりにネット等で調査しました。案件自体が弊社の顧客様のご相談によるものでしたので優先順位が高く、少々焦りましたが何とか解決し、お客様に御迷惑をお掛けすること無く、ホッとしました。
案件が終了し、資料をまとめている最中に、私共の製品にご興味を持って頂いた方に同じ思いをさせて居ないかと、そこで気付かされました。前述のように私共の製品は代理店様より販売されるケースが多く、お問い合わせも代理店様にされることが少なくないことが考えられます。
もしも製品へのご質問やご希望が御座いましたら、弊社へ直接ご連絡賜れますと誠に幸甚です。金額(見積もり)や納期については弊社ではお答えできませんが、その他のことですと全てお答えできると考えております。お気軽にご連絡賜れますと幸いです。
2018年度開発計画
弊社の21期(2017/4~2018/3月期)も終盤で、開発関連は既にまとめに入っております。本年度も皆様には本当にお世話になりました。至らないところも多々有ったと存じますが今後共お付き合い賜われれば本当に幸いです。
来期は、ジェイコアのメジャーバージョンアップの時期となります。一方でジェイコアエンジンを供給させて頂いております企業群様の定期バージョンアップ、新規で供給を開始した企業様のシステム開発、そしてさらに既存の製品ではない新規製品の開発(実はこれが一番大掛かり)を平行して行う予定となっております。
開発に必須な工数は過去最大レベルとなっており、ニュースにも上げましたように人材の募集を行うとともに、お付き合い頂いております協力企業様にも負荷をお掛けすることとなります。来期も宜しくお願い申し上げます。(特に基幹エンジンが変更されたことでご協力頂いた企業様には殊更のご協力をお願いします)
さて、来期の新製品の開発ですが、ジェイコア以来の大型の開発となっており、実現しますと、ものづくりの概念や現場を革新的に進化させることが出来ると考えております。ご期待頂けますと誠に幸甚です。
デスクトップシステム
ジェイコアの初期型はシステムをデスクトップPCで作りこんで居りました。当時はカメラリンクを使用して画像を取り込んでおりましたので専用ボードが必須でした。Ver'6からはUSB接続となっており、ボードを必要としなくなりましたので取り回しの良いノートPCに変更致しました。デスクトップのシステムは上の画像のようにアームでディスプレイとキーボード・マウスを保持させて居りましたが、最近、ディスプレイをタッチパネルにして取付けて欲しいとのご希望が多くなってまいりました。当該システムはPCを用いておらず、専用の演算基板でドライブし、HDMIとUSBでパネルを接続します。ご希望が御座いましたらお伝え頂ければ、選択が可能となっております。
4年ぶりの大雪
4年ぶりの積雪です。朝は雪かきからのスタートでした。
仙台や郡山にも住んでおりましたので雪はそれほど苦ではありません。雪道の運転も慣れております。しかし困るのは、この地域では雪が積もることは稀なのでスタッドレスを使用する文化が根づいておりません。また当然のことですが除雪車は有りません。あちこちでスタックした車に遭遇致します。
明日から、さいたまアリーナで展示会なのですが事務局より連絡があり、設営が雪の影響で遅延しており、個々のブースへの搬入は15:00以降に変更とのことでした。その時間からの設営は終了する時間には氷点下になることが予想されるため、明日の開催前に変更しようと考えております。
明日(24日)は10:00~18:00 明後日(25日)は10:00~17:00の予定で開催されます。お足元は悪いかもしれませんが、お運び頂けますと幸いです。
最適な画角サイズは?
シリーズを発売してから14年が経過し、モデルチェンジや様々なバージョンアップを実施してまいりました。併せて企業様向けのカスタム(特注)にも対応致しましたが、最近考えますのは、最適な画角(1画面で写る工具の太さ)サイズです。
※画角以上のサイズの工具測定には工具を移動させて左右・最下点を測定しなければならない
ため画角は測定時間に大きな影響が御座います。本製品は残像を用いた積算処理を行っており
ますので画角内であれば10秒未満で測定→通信までを完了します。
初代モデルのS-10での画角は0.8×0.6mmでした。小径の工具を測定する技術が確立されていない時代でしたのでニーズは、小径(50~500μm径)に集中しておりました。勿論全ての加工企業様が求められていた訳ではなく、全体で考えますと3%程度の企業様のご要求でしたが、ニーズとしては強力で今よりも台数を製作していませんでしたので単価は高かったのですが、それらのお客様には数多く受け入れられました。
次のモデルで、一般的な仕上げに使われる3mmφまで画角を拡大致しました。(画角を拡大しながら精度を保つ技術を確立することが出来たためですが)しかし、最近の特注依頼は、一般的な工作機械が仕様を推奨される6mmφまでを一発で測定したいというご要求が多くなってきました。サイズの大きい金型や部品では、このサイズの工具まで仕上げで使われることが多くなったことに起因しているようです。5軸加工機では8mmφというご要求も有り、共に供給し続けております。
前述致しましたが、画角が大きくなっても精度が落ちるのでは本末転倒になってしまうので、9ピクセルマトリックス理論やグレースケール技術、AI補完テクノロジーを用いて精度を担保して居ります。(実は本製品は数学の塊となっております)
その上で、画角のサイズ感はどの程度を標準と考えれば最適なのかと検討している状況です。画角を広げれば光学系を変更しなければならず、コストがある程度上がってしまいます。しかし、標準で考えた場合は量産が出来ますので折り合いもつけられます。
皆様のご意見やご希望が御座いましたらご教示頂けますと誠に幸いです。
6mmφボールエンドミルのライブ画像
6mmφボールエンドミルの測定用積算画像
上の写真は画角が6.4×5.1mmのモデルでの画像です。表示分解能は0.01μm(10万分の1mm)です。
言語対応について
2018年も1週間が経とうとしております。新年の挨拶回りやご来訪も多いのではないかと拝察致します。私共も東西南北、奔走しております。ご多用の中でのご対応、本当に有難うございます。
ジェイコア本体・OEM・カスタム それぞれご希望を承っておりますが最近増えてまいりましたのが、現地の言語対応へのご希望です。本製品は日本製ですので基本は日本語で製作されておりますが、ご希望が御座いましたら海外工場の言語バージョンを製作することも可能です。しかし、英語はともかくとして、その他の言語は私共にも翻訳が難しいために、製品の画面コマンド一覧をお渡しして、現地の言語を記入して頂く形を取らせて頂いております。何卒ご協力のほどお願い申し上げます。
※ 全自動運転では画面を見る機会が殆どないために日本語のままお使い頂いているケースも
多く御座います。
開発のお手伝い
最近の開発はジェイコア自体のモデルチェンジがメインでは有りますが、特に好調の加工機械メーカー様からは、多忙で開発に工数を掛けられないことから、通信システム(ロジックからマクロまで)をご依頼されるケースが多くなって参りました。
昨年(2017年)の加工機械の出荷台数が過去最高レベルに達していることから、技術系のご担当者様も繁忙を極めていると存じます。(繁忙期に手が開いている社員がいたら、そもそも問題ですが)
本製品は元々、お客様のご希望仕様にすることを前提としておりますので加工機械メーカー様のご希望を承ることは、お手伝いではなく本業です。ご希望の仕様だけお伝え頂ければ、提案書から仕様書まで作成いたしますのでお気軽にご連絡賜れれば誠に幸甚です。
謹賀新年
明けましておめでとう御座います。
今年も旧年に変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
平成30年 元旦
平成も30年となりました。1年間丸々ある平成としては最期の年となりそうです。
昭和生まれの私は2世代前の人となってしまうわけで、幼いころ、明治生まれの方々もたくさんいらっしゃいましたが、若い方から見ると、きっと私たちから見た明治生まれのイメージになるのかもしれないと少々不思議な感覚も生まれます。
本年度の弊社の方向性ですが、22期(実際は3/21からですが)は、既存OEM向けの開発を3シリーズ、新規OEM向けの開発を1シリーズ。そして発売15年目を迎えるジェイコアはメジャーバージョンアップの年になります。
現在までは、自動測定向けに行われたAI化、小型化、画角の拡大が行われてまいりましたが、今回は今までのバージョンアップの中では最大の変革を目指しており、新規で本製品を開発した時期と同等か、それ以上の工数を想定しております。お客様や市場から頂いておりましたニーズの殆どを内包した製品シリーズを創出する予定です。
バージョンアップを実施するたび、これで良いだろうとの想いが心の何処かに常に御座いましたが、リリース致しますとニーズは更に高まり、ゴールはスタート地点となります。製品の開発とは概ねそういうものなのだと悟りの境地に近い心境になってまいります。
一方で今回のバージョンアップでは、そうしたニーズだけでなく、製品としては初めてとも言える付加価値の新しいご提案も盛り込まれます。今後の市場はこういった機能も希望されるであろうというポイントを若い技術者と議論し盛り込みます。若い技術者達の意見や展望は常に私たち(昭和世代)に刺激を与えますね。
今年も本製品の動向をチェックして頂けますと幸いです。
今年もお世話になりました。
今年もいよいよカウントダウンの時期となりました。
2月に特注対応の小型大画角モデル0132をリリースし、5月には創業20年、年間を通じて、OEMモデルの開発を3シリーズ平行して行い、12月には、やはり特注モデルの工事で締めくくりでした。
この1年を振り返りますと、テレビを含むメディアで【格差】という単語を頻繁に耳にする1年で有ったように思えます。過日、労働政策研究・研修機構の調査結果のコラムでも書きましたが、大手企業様の抱える問題点(改善しなければならないポイント)と中小・零細企業にカテゴリーされる所謂下請け企業様との問題意識の隔たりもますます大きくなったように感じます。過去3年間の投資にも現れているように2014~16年は全体の8割の企業様が「品質向上」「コストダウン」を目的としての設備投資を実施されました。良品を低いコストで生産できる企業は注文が集積され、そうでない企業は仕事が減る方向性となり、私は、ここにも格差が有ると考えております。
仕事が増えた企業様は上がった利益率、利益額から新たな設備投資が可能となり、減産された企業様は設備投資の取り組みが難しくなることが予想できることから、この差はますます広がるように思います。大手企業様は求める品質とコストから有望だと考えられる企業様にご相談をされて居られますので、候補に上がりませんとご相談はおろかご連絡さえも無いことが予想されます。このことが1周回って、先の問題意識の隔たりとなっているとすると事態は割と深刻です。
流れは第二次自動化変革期と考えられます。この波は第一波の時よりも具体的な品質やコスト目標が存在するために大きな動きとなりそうです。(第一次変革期の時は、より良く、より安くでしたが、今回は市場が求める品質と価格に沿うことが第一義となっているためです)ある意味、ドラッカー先生が予測された世界(価格を決めるのはお客様である)が目の前まで来ているように思います。しかし逆に、品質とコストの明確なゴールが存在しているので対策もしやすくなっているはずです。それぞれの製品で一定以上の品質とコストを実現できれば、それ以上の付加価値やコストダウンは直ちに利益となります。
様々な予想が御座いますが、この流れはあと3年は継続され、その後は勝敗が決して新しい経済地図(商流)での受発注が行われると考えます。
山形工事巡業
出会いと別れ
創業して20年が経ち、私共は沢山のご担当者様と出会うことが出来ました。以前にも書いたことが御座いましたが、仕事だけでなく趣味のお話、夢や目標なども語り合わせて頂いた時間は本当に宝物です。
今までも、転職や家庭環境の変化による退職で幾度と無くお別れを経験してまいりましたが、20年も経ちますと、いよいよ定年で退職されるご担当者様が多くなって参りました。本当に、本当に寂しい限りです。
私共の製品は殆どが既製品ではなく、お客様(ご担当者様)のご希望に合わせたものであることから、納入させて頂いた製品を見るたびに、お会いして名刺を交換させて頂いたこと、現場で度重なる打ち合わせをさせて頂いたこと、納品して笑顔を頂いたこと、勿論、お叱りを受けたこと、メンテやリピートオーダーでお伺いさせて頂いたこと、仕事以外の話題で盛り上がったことなどが一瞬にして蘇ります。
特に最近は早期退職制で私より若い方が退職されることも有り、想うところひとしおです。
お互い、次の世代になっても、担当者同士で同じような経験をさせてあげられたら、頂けたら、本当に良い人生になると思います。商売は勿論、企業同士のお取引ですが原点は人と人との繋がりです。そのことを企業の文化としていつまでも残しておきたいと願うことしきりです。
過去3年間の設備導入統計
(独)労働政策研究・研修機構様が公開された【ものづくり産業を支える企業の労働生産性向上に向けた人材確保・育成に関する調査結果】に2014~2016年までの設備導入の統計が掲載されてりましたので表を整えて記載します。
表は企業規模別に分類されており、導入した機器の用途別で表記されております。
(jpgで上げたのですが、罫線が乱れているのはご容赦頂けますと幸甚です)
5種類に分類される企業規模の中で一番比率が高かったデータを太字に、逆に一番低かったデータを赤字で示しました。
景気が上向いているのか、全体では76.9%の企業が過去3年間で設備の導入を実施している計算になります。上位3項目は、品質の向上とコストの削減を目的としたものとなっており、これは(独)労働政策研究・研修機構様が公開された【ものづくり産業を支える企業の労働生産性向上に向けた人材確保・育成に関する調査結果】に公開されていた、今後、自社の成長に必要な取り組みの結果と符合致します。10人未満の企業でも6割、100人以上の企業では9割が同様の取り組みを行っている結果です。市場の品質向上とコストダウンへの要求は大きくなっているように思えます。
労働政策研究・研修機構の調査結果
独立行政法人 労働政策研究・研究機構様より調査結果が届きました。
忘れておりましたが、昨年の今頃にアンケートに協力させて頂いた記憶が蘇りました。同封されていた手紙には、アンケートにご協力頂いた企業様へ送付致します。と御座いました。
155ページにわたる調査報告ですが、実に興味深く、特にものづくり企業で求められている人材やスキル、一方で採用の数や3年後の定着率など、日本のものづくりの展望や問題点が浮き彫りにされております。平静ですと読み飛ばしてしまうのですが今回は2日かけてじっくりと解析させて頂きました。今後のヒントが凝縮されているように思います。お手元に届いた方は是非、ご一読されますと勉強になります。
ご希望が御座いましたらダイジェストと考察を別途、掲載したいと考えます。お気軽にご連絡下さい。
取付け工事巡業
今年もあと1ヶ月ほどになりました。
積み残しがないようにお客様から頂きましたお仕事をさせて頂いております。
企業様の業容が好調なのか、次年度のご計画を頂く機会が多くなって参りました。特に来年の4月までに試験的にシステムを導入、稼働させて実績を作り次年度の予算で大掛かりな工事を行いたいという、ご希望が重なり更に忙しい年末となっております。(本当に有難いことです)
弊社のシステムは、既成品でも、コネクターの位置や測定ポイントを含めてお客様専用の仕様にさせて頂いているのですが、最近多いのは先日も書きましたが、加工機械上で測定した工具長・工具径の結果を元に、パスを書き直したいというニーズです。これらのご希望に対応させるために、指定されたPCのアドレスに測定結果を書き込むプラットフォームを作成致しました。このお陰で異なる仕様にも対応が短時間で可能になったために工数と費用が抑えられたと存じます。
同様のご希望が御座いましたらお気軽にご連絡賜れれば幸いです。
社用車あれこれ
ここのところ硬いお話ばかりでしたので、少々お茶うけ程度に。
私たちのお客様やユーザー様は北海道から九州までいらっしゃいます。春から秋まではあまり問題にならないのですが、冬場になりますと雪に悩まされます。高速道路もチェーン規制になることが稀ではありません。冬はスタッドレスが基本ですが、豪雪地帯ともなりますと、それでもスタックすることが有りますので基本的に社用車は四輪駆動としております。
一方で、一昔前よりは大分緩和されましたが、車のメーカー様にお伺いさせて頂きますと、自社製以外は敷地内に入れないですとか、遠くの駐車場を指定されることが御座います。私共はサービスで回っていることも御座いますので機材が運べませんと非常に厄介なことになります。国産の他社製車には特に敏感になられることから、割高なのですが海外製を選択しております。同じ事象がタイアのメーカー様でも御座いますのでタイアも海外製としております。決して贅沢で行われているわけではないことをご理解賜れますと幸いです。
ここまでが前置きです。
個人の車なら時間を使って様々選ぶと思いますが、仕事で使用するものですので、選定は割と簡便に済ませてしまいます。一度選定したメーカーと車種を繰り返し注文するのですが、モデルチェンジなるものを実施された時に困ります。廃版や仕様の変更、特に駆動系に関する変更は運転の感覚が全く変わってしまいますので馴染むまでに時間がかかります。具体的に書きますと、トルクの配分がフロント/リアで、0~100/100~0で有ったものが、63~100/37~0へと変更されますと感覚が全く変わってしまうので大変です。違うメーカーの同じような仕様を探す他無くなります。
どの車種にも進化は必要ですしモデルチェンジを否定しているわけでは無いのですが、基本のコンセプトを変更されるのはユーザーにとっては一大事です。進化する機能とは別に普遍の機能が求められるのは恐らく車だけでなくFAの製品に於いても同じであろうと改めて私たちの持つ製品感もそうでなければならないと感じました。
Fit Ability(適合性)
お客様を訪問させて頂く度に想うことが有ります。
私たちに独自の技術やノウハウ、製造技術が有るように、お客様にも独自の技術が蓄積されているはずです。私たちに経営理念や行動指針が有るように、お客様にも独自の方向性が存在しているはずです。
置かれた環境や市場の中で育まれた歴史や企業の文化の上に築かれた工程はどの企業様にとっても、この上ない財産だと考えます。現場で使用される製品やシステムを創らさせて頂くにあたって、既製品など存在しないと私たちは考えます。
治工具や自動機械、専用工作機械、表面処理、パーツフィーダーは当然のことライン品である機上測定機【ジェイコア】でも、その思想は貫かれております。企業様に合った測定ポイント、アルゴリズム、ロジック、データの運用方法など、一方でハードにおいてもコネクター位置や機内配線に至るまで企業様のご希望に合わせて出荷、設置されます。
金型の内製化
最近、1ヶ月ほど製品へのニーズ調査とお客様のご希望を承りに現場(工場)訪問をさせて頂いているのですが特に大手企業様においては金型の内製化がトレンドのようになっていると感じます。
一昔前は製品図が出図され、設計製作を外注さんが行うという流れが一般的であったように思います。内製化の波の要因を探るために、デメリットとメリットを考察してみます。
デメリット
1 設備
金型を製作するにはマシニングセンターから放電、研磨機等、多くの設備が必要です
ので、初期投資がかかる。
2 オペレーター
加工機械を稼働させるための人員を確保しなければなりません。設備と同様ですが、
仕事が有っても無くても固定費がかかりますのでリスクが有ります。
3 スペース
加工機械設置だけのスペースだけでなく、材料や仮置きの場所、オペレーターの居室
など製造に必要なスペース以外も必要になります。
メリット
1 技術力
金型に製造には多くの知見や技術を必要とします。継続させることでこれらの知見の
開発や技術力の維持を継続させることが出来ます。
2 企業独自のノウハウの保全
外部に図面等を出しませんので製品づくりのノウハウや知見が外部に流出する危険が
なくなります。特に際立った新製品や新技術の投入時には有利です。
3 納期
外注ではないために社内で納期の優先順位を元に工程を立てることが可能になります。
外注の混雑に工程を左右されることがなくなります。
4 手直し等
金型には設計変更や新製品への移行などが頻繁に発生しますが、社内であれば流用や
標準化など無駄のない設計と製作が可能になります。
デメリットとメリットを比較しますとある程度の製作量が担保できるなら内製化のメリットも大きくなるように思え、それらの損益分岐点は、どれだけ効率的に製造できるシステムであるかによって変わってきます。設備やスペースはともかくとして、オペレーターは最小であるほうがリスクは少なく済みます。
その視点で思い返しますと内製化を進められている企業様の製造システムは本当に最小の人員で製作が出来るように設計されており感心させられます。もっとも、弊社の製品(ジェイコア)絡みでお伺いしているので、そのような企業が多く見受けられることは否めませんが、ここ5年で間違いなくこの動きは活発になっております。先日拝見させて頂いた企業様ではマシニングセンター12台にオペレーターは2人でした。
専業の金型メーカーですと、様々なサイズや鋼材、業界に対応させるため加工機械もある程度、種類を保有しておかねばなりませんが、自社専用であれば、このあたりも統一が可能ですから有利に働くことも有るのでしょう。
今後も注目していたいと思います。
精密加工の感覚
左:0.5Rボールエンドミル 28,000RPM 右:0.5Rラジアスエンドミル 2,700RPM
レーザー測定の結果段差は0.1μm未満です。
お客様とお話をさせて頂く中で、度々お伺いする言葉が御座います。「弊社はそんな精度物は扱っていないからなぁ」確かに図面等を拝見させて頂きますと標準公差に準ずるレベルの公差なのですが、よく見ると平行度で有ったり、表面粗度の指定が有ったりします。例えば日用品の製造に用いられるモールド金型。バケツや大きいものですと風呂桶等、若干寸法が異なっても使用上問題は発生しません。しかし、段差(平行度に含まれます)や製品の手触り(金型をトレースしますので表面粗度に依存します)には敏感です。想像して下さい。乱暴な例えですが、公差が±1mmであっても、平行平坦度5μm 表面粗度RAで20等の指定が有ったら、最終的に研磨や磨きで仕上げなければ到達できない領域です。そういった意味では図面を書かれた方がうまいのかもしれませんが、段差や加工誤差は許されないのと同じです。主に前述のお言葉は経営者の方から発せられることが多いのですが、現場はこれらの制約を達成させるために相当の労力・工数を費やしていることが多々ございます。ここにコストダウンのヒントが有るように思えます。研磨や磨きの工程が無人で圧縮されたらどの程度のコスト削減になるかを試算されますと検討の種になるかと存じます。本製品は精度物を製作するために使用される例は全体の3%です。97%は上記のように一般的な製品を自動で、あるいは誰でも製作できるように使用されている例となっております。
貴重なお時間を有難う御座いました。
お客様のご相談を承る東北の旅、終了致しました。
沢山のご希望と仕様依頼を承りました。貴重なお時間を頂き本当に有難う御座いました。
大企業様や歴史がある加工企業様は独自の加工ノウハウが本当にたくさん有ると思います。
これだけ加工に関わってきても毎回、驚かされ感心致します。
皆様から頂いたご希望の仕様は納入日(工事日)までに完成させます。
お使い頂く中で新たなご希望が御座いましたら改めてご希望を承れれば幸いです。
お客様の使い勝手に合わせた仕様に変更して工程の利便性を上げる目的で度々同じような
ご面談を頂きますが、本当に勉強させて頂いているのは私たちだと気付かされます。
本当に有難う御座いました。
お陰さまで展示会終了しました。
防水技術
意外かもしれませんが、ジェイコアのカバーも含めた防水技術は、有人潜水調査船しんかい6500のカメラや照明を製作しているチームが設計・製作しております。
「何故?」 「そんな大げさな」と思われる方もいらっしゃるでしょう。ですので少しだけ経緯をご紹介させて頂きたいと思います。
しんかい6500
防水規格に関する規格ですと市場にはIP規格が存在しております。最初に、このIP規格をご説明申し上げます。
例:IP66、IP67等の形で表記されます。
第一記号(左の桁になります)に対して「人体及び固形物に対する保護」※防塵性能について
数 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
0 | 無保護 | 特に保護はされていない状態 |
1 | 50mmより大きい固形物に対する保護 | 直径50mmを超える固形物や人体、足などが内部に侵入しない |
2 | 12.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径12.5mmを超える固形物や人の指先、または80mm以下の体の一部などが内部に侵入しない |
3 | 2.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが2.5mmを超える物が内部に侵入しない |
4 | 1.0mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが1.0mmを超える物が内部に侵入しない |
5 | 防塵形 | 粉塵が内部に進入することを防止する。少量の粉塵が侵入しても動作に支障をきたさない |
6 | 耐塵形 | 粉塵が内部に侵入しない |
第二記号(右の桁になります)に対して「水の侵入に対する保護」※防水性能について
数 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
0 | 無保護 | 特に保護はされていない状態 |
1 | 滴下する水に対する保護 | 鉛直(重力の働く方向)に落下する水滴を受けても有害な影響がない |
2 | 15°傾斜した時に落下する水に対する保護 | 対象物が正常な取り扱い位置から15°以内の向きで傾いているとき、鉛直落下する水滴を受けても有害な影響がない |
3 | 噴霧水に対する保護 | 鉛直から60°以内の範囲で水滴が噴霧状に落下しても有害な影響がない |
4 | 飛沫に対する保護 | すべての方向から水の飛沫を受けても有害な影響がない |
5 | 噴流水に対する保護 | 全ての方向からいきおいのある水を直接当てても有害な影響がない |
6 | 波浪に対する保護 | 波浪、またはすべての方向から強いいきおいの水流を受けても有害な影響がない |
7 | 水中への浸漬に対する保護 | 一定の水圧で一定時間(30分間)水に浸かっても有害な影響がない |
8 | 水没に対する保護 | 連続的に水中に置いても有害な影響がない。水没の条件については製造者が規定する。原則的に密閉構造であること |
ご覧になって頂いたように、結構分かりにくく、且つ、第二記号の8に至っては製造者が規定すると有るように定量的な単位ではなくなってしまいます。
そこで定量的に誰にでも分かるような表記を目指し、10m防水と致しました。
加工機械の中は、激しい切削液やミスト環境で有ることが一般的です。また振動や衝撃を含めた過酷な環境に晒されます。チームが長年の経験から得た知見を製品に応用することで耐環境性だけでなくライフサイクルも伸ばすことが可能となりました。これらのアイデアや設計思想は実践で培ってきた経験に基づく知識から創られます。本製品はカバーを含めたヘッドシステムが10m防水で製作されており、水深10mでの連続稼働が可能となっております。
※屈折率が異なりますので水中での測定は行えません。
いつまでも未完成の開発記
少々重い話から始まってしまいますが・・・・・
当然のことですが、私たちの命は永遠に続くものではありません。
私自身も自らの年齢や足跡を考えますと、いつまでも社員や販売店様の方々に直接お話しが出来るわけでもありません。
一方で世に製品を送り出してしまえば、その製品のモデルチェンジやサービスは永続的に成されなければなりません。期待されているお客様やサービスが必要なご担当者様がいらっしゃる限り、これは普遍の道理でしょう。
いつか、本製品の開発を始めたきっかけや、思想が直接、伝えられなくなった時に後任の開発者や営業や工事に携わって頂ける方々に当時の想いに触れられるよう2003年に製品としてリリースした直後から【ジェイコア開発記】を記しています。
その当時の想いや実験した記録、時代ごとに何故その項目の開発をしなければならなかったかを忘備録のような感覚で残しております。殆どは失敗談と対応策です。読み直しますと当時のことを思い出しますが、何より笑い話になっております。
市場やお客様にお見せするために作っているわけでは無いので、好き勝手なことが書けることも製作者にとっては気が楽です。
この書くという作業は、読み返しが出来るという点で考えや方向性を決定するときに非常に役立ちます。追記する度に日付をリニューアルしておりますが、いつか誰かが引き継いで未完の開発記を続けてくれることを心から願っています。
そう考えますと、命は永遠ではないですが、魂は永遠になれますね。
お陰さまで200,000アクセス
F5のお願い
フォローアップ訪問
ご面談時の雑談あれこれ
お打ち合せや工事の空き時間等で、当然お仕事の話も致しますが、雑談で趣味のお話になることも多々御座います。最近感じますのは、何故か技術系のお客様との雑談で、車と音楽の会話で盛り上がることが多いように思います。どんな車に憧れて、どんな車に乗ってきた。どんな音楽を聞いていて、自らもこんな楽器を演奏していた。そんなお話を伺う度に、それらの時代のことを思い出し、懐かしく、また共感を得られたり。本当に楽しい時間を頂けます。仕事がメインでなければいけないことは承知しておりますが、そんな風に人となりに接することが出来ることも大切なことだと思います。先日、ドイツからお客様がお打ち合せで来訪され、私が若いころ、ドイツのバンドのコピーを良くしていたというお話から音楽談義となり、どの曲が好きだったとか、あそこのコードはこうだったなどと非常にマニアックな会話から、お客様も楽器をしていたというお話となり、最後は今度セッションしましょうという約束になりました。お仕事だけのお付き合いも有りますが、人として深く知り合えるのは人生をもっと豊かにしてくれるように思えます。
分かりやすいHPを目指して
開発開始からほぼ20年が経過しようとしております。開発に携わった技術者も殆どが15年以上、本製品を担当しております。従いまして作り手の目線になってしまう可能性が高く、どこか、専門的すぎたり分かりにくいページになっているかもしれません。ご質問やご意見(甘言苦言何でも結構です)ご希望が御座いましたらお気軽にご連絡賜われますと幸いです。皆様のお声を反映し、いつまでも現場に寄り添える製品とホームページでありたいと考えております。
部品と試作品の山
先日、研究室にお客様が来られるので片付けておりましたら、初代ジェイコア(S-10)の
筐体がたくさん出てまいりました。同じように各世代別の筐体と試作品。リリースできな
かったモデルも含めると100セット以上。
一方で補修部品用に在庫しております部品棚はすでに2本が満載状態。
試作で製作されたレンズや照明を合わせますと激しい数です。
補修用と試作品は分けて保管されておりますが、専用の部屋を作らないと厳しい状態です。
いつか製品の歴史博物館が出来るまで増やし続けます。
つくづく図面関連だけは電子化されていることに感謝しますが、そちらも既に2GB超
今後も増える一方だと思います。
笑い話になる失敗作や逸話を作りながら未完の開発記は続きます。
製品開発はご要望やご希望が尽きることが無いのでいつまでも未完ですね。
加工機械メーカー様・顧客向け仕様開発
ブログを始めました。
不定期更新ですが、お読み頂けますと幸いです。