シャッター方式とジェイコアが採用している画像積算方式の違いを簡単に説明致します。
3mmφのドリルの工具径測定で説明致します。
回転中のドリル(2枚刃)をシャッターで撮影した画像です。
シャッターで取り込みますと回転が停止したように撮影されます。写真では2枚刃ですので、カメラから見た時に一番広がったポイントで測定しないと径にはなりません。故に何回も画像を取り込み、(ツールと同期が取れないため)一番大きな値を径として出力するアルゴリズムとなります。
しかし、測定時間が5分の時のピークホールドと10分でのピークホールドでは10分のほうが大きな値(より正に近い値)となり、時間がかかります。
ドリルをシャッター開放で撮影した画像です。
実際に回転中のドリルは肉眼では上の画像のように見えます。うっすらと最外殻軌道の稜線が確認できます。弊社ではライブ画像と呼んでおります。
ライブ画像を積算アルゴリズムで処理した画像です。
ライブ画像でうっすらと見えていた最外殻の稜線を実像化します。一回の取り込みで1回転以上してくれれば良いので2/100秒ほどで計測が完了します。
このアルゴリズムが素早く正確な測定を可能にしております。