今年もお世話になりました。


今年もいよいよカウントダウンの時期となりました。
2月に特注対応の小型大画角モデル0132をリリースし、5月には創業20年、年間を通じて、OEMモデルの開発を3シリーズ平行して行い、12月には、やはり特注モデルの工事で締めくくりでした。

この1年を振り返りますと、テレビを含むメディアで【格差】という単語を頻繁に耳にする1年で有ったように思えます。過日、労働政策研究・研修機構の調査結果のコラムでも書きましたが、大手企業様の抱える問題点(改善しなければならないポイント)と中小・零細企業にカテゴリーされる所謂下請け企業様との問題意識の隔たりもますます大きくなったように感じます。過去3年間の投資にも現れているように2014~16年は全体の8割の企業様が「品質向上」「コストダウン」を目的としての設備投資を実施されました。良品を低いコストで生産できる企業は注文が集積され、そうでない企業は仕事が減る方向性となり、私は、ここにも格差が有ると考えております。

仕事が増えた企業様は上がった利益率、利益額から新たな設備投資が可能となり、減産された企業様は設備投資の取り組みが難しくなることが予想できることから、この差はますます広がるように思います。大手企業様は求める品質とコストから有望だと考えられる企業様にご相談をされて居られますので、候補に上がりませんとご相談はおろかご連絡さえも無いことが予想されます。このことが1周回って、先の問題意識の隔たりとなっているとすると事態は割と深刻です。

流れは第二次自動化変革期と考えられます。この波は第一波の時よりも具体的な品質やコスト目標が存在するために大きな動きとなりそうです。(第一次変革期の時は、より良く、より安くでしたが、今回は市場が求める品質と価格に沿うことが第一義となっているためです)ある意味、ドラッカー先生が予測された世界(価格を決めるのはお客様である)が目の前まで来ているように思います。しかし逆に、品質とコストの明確なゴールが存在しているので対策もしやすくなっているはずです。それぞれの製品で一定以上の品質とコストを実現できれば、それ以上の付加価値やコストダウンは直ちに利益となります。

様々な予想が御座いますが、この流れはあと3年は継続され、その後は勝敗が決して新しい経済地図(商流)での受発注が行われると考えます。

2017年12月27日