ご購入・工事

ご購入をご検討のお客様へ、工事やシステムの簡単なご紹介、ご購入後のフォローアップについてご説明申し上げます。
 

 ご購入前の打ち合わせ

発売から15年が経過しており、過去のご要望から殆どのお客様にはお応えできるよう設計されておりますが、特に大手企業様や歴史のある加工企業様の場合、独自の測定データの運用方法や測定ポイントの違い、また、データの集積方式が異なる場合が多々ございます。既成品に工程を合わせるのでは、使い勝手やノウハウをスポイルしてしまう危険が御座いますが、本製品はお客様の工程に併せて改良することが可能となっております。企業様向けの特殊仕様をご希望の場合は、幾許かのイニシャルを頂きますが、御社仕様の製品に変更させることで使い勝手やノウハウを活かしながら工程の組み立てが可能です。ご購入前にはこの辺りの打ち合わせを丁寧に行い、即戦力となるシステムを構築します。勿論、標準モデルでご採用頂くケースも多く、一般的なユーザー様にはご満足して頂けるものと存じます。

 

 ご購入後のフォローアップ

ご検討頂いているお客様にとって購入後に使い方や操作で分からない点や問題が発生した時にどのように対応してくれるのかが気になられると存じます。本製品は発売から15年が経過しており、都度、お客様のご希望やご指摘を元にシステムの変更やマニュアルの改定を行って参りました。お陰さまでVer'7以降では殆どご連絡を頂くことが無くなったのですが、お困りのことが御座いましたら、お気軽にジェイコア開発チーム宛にご連絡を賜われれば、担当がお答え申し上げます。その際に担当の指示に従って測定画像をメールでご送信下さい。(その撮影機能も内包されております)同一画面を操作しながらご説明申し上げます。

また一般的な自動測定だけではない高度な使い方をされるお客様には予めご相談頂けますと、弊社内でオペレーター様向けの講習も致します。お気軽にご相談下さい。

 

 価格・お取扱店

本製品は仕様により価格が異なります。また仕様により、お取扱店が異なりますので弊社にお問い合わせください。お取扱店とご担当者様をご連絡申し上げます。

特注仕様、専用仕様のお問い合わせについてはお気軽に弊社、ジェイコア開発チーム宛にお問い合わせ頂けますと誠に幸甚です。

 

 一般販売店・小売店様へ

本製品のお引き合いやお見積りをユーザー企業様等よりご依頼された場合は、弊社にユーザー企業様とご担当者様をご連絡賜れますと幸いです。正規代理店様、あるいは販売店様より御社営業担当者様宛てに資料やお見積り等を発送させて頂きます。また工事が付随する場合には専門の企業様とご担当者様もお知らせ致します。

 

 工作機械メーカー様へ

ご興味が御座いましたら、弊社:ジェイコア開発チーム宛にお気軽にご連絡下さい。現在までのお引き合い状況から、メーカー様ごとに測定項目や電気的、ハード的(画角や筐体サイズも含む)仕様のご希望が異なりますので御社専用の仕様で図面や仕様書等と同時に試作機、ロット時のお見積りを作成致します。本体のコアとなる部分は量産しておりますのでオプションや特殊仕様のご検討に於いて、また価格面でもご納得頂けるかと存じます。

 

 ご購入頂いたお客様へのお願い

本製品をご購入賜り誠に有難うございます。本製品は使い勝手や性能の向上を目的として日々進化させております。ご購入後1年間に弊社で行ったバージョンアップは無償でご提供させて頂いております。お使いになられて、ご希望やご意見が御座いましたら、お気軽にご連絡賜れますと誠に幸いです。お客様の声に本製品は育てて頂きました。今後も同様に現場に寄り添える製品開発を進めてまいりたいと考えております。何卒、ご協力をお願い致します。

 

 運用形態

本製品は、加工機械に常時設置しNCと通信を行い自動運転を目的とするアプリケーションの他、加工機械には常時設置せず、必要なときだけテーブル上に設置して測定器として使用するアプリケーションが御座います。前者をパーマネント、後者をスタンドアロンとします。

パーマネント

本製品を常時設置で使用する場合は、私共が指定する専門の工事業者様が取付け、及びマクロの設定、取扱説明までを行います。以下に稼働までの流れをご説明致します。

お客様へお伺いし、取り付ける加工機械の寸法・仕様・マクロ等を確認し取り付ける架台や工数、旅費等を積算して本体価格と併せてお見積りを提示します。
ご発注を頂きましたら、お客様とお打ち合せの上、工事日を決定します。
決められた日時に工事を行います。工事には概ね5時間、取扱説明に2時間ほど必要とします。(5軸加工機械や特殊な事情が存在する場合、更に時間を要することが御座います)
ジェイコア搭載機

3軸加工機械への導入例

ジェイコア5軸

5軸加工機械への導入例

通信システムの概要

本製品における標準的な通信ロジックは次の通りです。

1 モード切替指令
  NCからジェイコアに測定モードに入るようLANを通じて信号を送信します。ジェイコアは
  自動でカバー及びレンズ等をエアーで洗浄し電動カバーを開き、スキップモードに入りま
  す。同時にマシニングセンターは主軸の下降を開始します。

2 スキップ
  工具先端を画角(画面内)で測定を行わせるために止める動作でシステム画面内に自動で
  設置されるスキップラインを超えた瞬間にマシニングに動作を止める信号を出力します。
  スキップ信号は二通りから選択が可能です。後付けに一般的なのはLANを用いて変数領域
  にフラグを立てることで主軸の移動を停止させる方式になります。(マクロ連動)マシニ
  ングに付属する電気盤に一切の変更を加えませんので安心です。また、専用のスキップ信
  号の端子にON/OFF信号を与えることも可能で、0~24Vの任意の電圧、ノーマルオープン
  /クローズどちらも選択が可能です。

3 工具洗浄
  スキップで得られた工具長のデータを元にジェイコアの筐体に設置された工具洗浄用ノズ
  ルに工具を移動させ、エアーで洗浄します。

4 測定信号
  スキップ信号で得た座標位置に工具を移動させ、受信したマシニングセンターは移動を
  停止させ、ジェイコアに測定信号を送信します。

5 サチュレーションチェック・測定・データ転送
  ジェイコアは測定信号を受けて連続で測定を行い、電気や摩擦で発生する主軸の伸びが
  止まったこと(サチュレーション)を確認し、測定結果(基本的には、工具長・工具径)
  を任意のNC変数領域に書き込みます。

6 加工
  マシニングセンターは書き込まれた結果を元にプログラムデータ(パス)の補正を行い
  加工を行います。

7 工具洗浄
  加工が終了した工具をジェイコアの筐体に設置された工具洗浄用ノズルに工具を移動させ
  エアーで洗浄します。

8 加工後比較測定
  加工前に測定したデータと比較し、摩耗や折損の状態を確認します。この時に指定された
  数値以上の摩耗あるいは折損を検出した場合は、システムを停止させるか、ATCに余裕が
  ある場合はツールチェンジを行い当該工具の最初の工程から加工を再開させることが選択
  できます。

以下、上記の1~8をATC後のすべてのツールで行います。

これらの動作に必要なマクロは弊社がご用意させて頂いております。また企業様独自のマクロも製作致します。お気軽にご相談下さい。
 

安全性について

本製品の電動カバーには開閉の確認スイッチが装備されており、開ききらない状態での主軸の測定位置への移動、また締め切られていない状態での加工への移行はされないようにプログラムされております。さらに本製品のシステム自体、あるいは光学系に異常が発生した際には自己診断機能により加工機械側へ工程中止の信号を送ります。(通常はノーマルクローズでフェイルセーフとなっております)
 

設置に必要なスペースおよび環境

本製品の設置には、テーブル上にTYPE-Mの場合268×60mm+α(ケーブルの取り回しスペース)が必要となります。また、スペースが確保できない場合は、ケーブルを測定ヘッドの下端から出すことも可能です。設置サイズも含めてご相談下さい。一般的にはテーブルの左奥、X方向に平行に設置されます。(加工機械はY方向に倒れる傾向があり、倒れ量を測定し補正を行わせるケースに対応させるため)
 

ジェイコア搭載


配線は専用のカバーで保護されます。機外に配線を出すためにミストコレクター用のカバー等を利用させて頂きます。電源はサービスコンセント等より100v電源を頂きます。

ノートPCの設置場所、及びマウスの操作スペースもご考慮頂けますと幸甚です。
 

スタンドアロン

本製品を測定器として使用される場合は工事の必要が御座いませんので、ご注文頂きましたら最短でお届け致します。※ 標準機種ですと最短で翌日、長くても1週間以内にお手元に届きます。