費用対効果について

ご購入を検討されているお客様から、費用対効果のご質問を承ります。
お客様の設備や業容、オペレーターの受け持ち台数によって変わりますので都度、計算させて頂き、ご回答差し上げておりますが、自動運転を基軸に計算しますと大凡、次の設問で答えが求められます。

 

1 平均的な稼働時間
  お使いになられている加工機械の平均的な稼働時間です。例えば、平均で1日10時間ですと、
  残業に値する2時間分の労務費×稼働日数になります。稼働時間がもっと長い場合や休日出勤
  が多い場合などは、時間がかかる加工製品を夜中や休日にセットしますと効率的です。基本的
  に人が居なければ出来ない材料やATCへの工具セット以外は自動で行うことが前提です。

2 工具の平均単価
  少々面倒な計算ですが、ATC後の加工段差や誤差を避けるために一番細い工具で全加工を行っ
  ている場合は、通常のCAMで選択された複数の工具を使用することで最終的な工具コストは
  格段に下がります。一般的な摩耗状態から計算して差額を積算します。

3 磨き工程の圧縮
  最終工程に磨きが有る場合は、社内、社外ともに工数は段差が発生しないために1/2~1/3に
  落ちます。各社様の経費で計算します。

 

 

その他
増産等で設備自体を増やすようなご計画が有る場合は、材料・工具のセット以外での工数は殆ど掛かりませんので、余程の設備拡充計画でない限り、人員を増やす必要は御座いませんので労務費から計算が可能です。またCAD/CAMオペレーターが昼間だけPCを操作し出来上がったパスを流して材料と工具をセットして自動運転に掛けて帰社されるパターンも良くお見受け致します。

一方で増産の場合でも、加工機械を増設せずに現在の機械の稼働時間を単純に延長させることも良くございます。あくまでも最大ですが、8時間稼働で有った場合は24時間稼働1週間7日まで計算することが可能です。(実際はセットの関係が有りますので7~8割程度が一般的ですが)労務費は基本、増えませんので売上と減算して試算が出来ます。

 

2017年10月16日