JIS B4053-1996改正

目安にお使いください。主要分類についてはあくまでも参考ですので弊社が使用内容を保証するものではありません。ただし、弊社はこの規格にある程度並行して使用しております。

大分類 使用分類記号 被削材 切削方式 作業条件
P P01 旋削
中ぐり
高速で小切削面積のとき、または加工品の寸法精度や表面の仕上げ程度の良好なことを望むとき、ただし、振動がない作業条件のとき。
P10 旋削
フライス削り
高〜中速で小〜中切削面積のとき、または、作業条件の比較的良いとき。
P20
特殊鋳鉄(1)
旋削
フライス削り
平削り
中速で中切削面積のとき、またはP系列中最も一般的作業のとき。平削りでは小切削面積のとき。(連続切りくずが出る場合)
P30
特殊鋳鉄(1)
旋削
フライス削り
平削り
低〜中速で中〜大切削面積のとき、または、あまり好ましくない作業条件(6)のとき。(連続切りくずが出る場合)
P40 旋削
フライス削り
平削り
低速で大切削面積のとき、P30より、一層好ましくない作業条件のとき、小型の自動旋盤作業の一部、または大きなすくい角を使用したいとき。
M M10
耐熱合金(3)
鋳鉄及び特殊鋳鉄
旋削
フライス削り
中〜高速で小〜中切削面積のとき、または鋼、鋳鉄に対し共用したいときで、比較的作業条件の良いとき。
M20
耐熱合金
鋳鉄及び特殊鋳鉄(1)
旋削
フライス削り
中速で中切削面積のとき、または鋼、鋳鉄に対して共用したいときで、あまり好ましくない作業条件(6)のとき。
M30
耐熱合金(3)
鋳鉄及び特殊鋳鉄(1)
旋削
フライス削り
中速で中〜大切削面積のとき、またはM20より悪い作業条件のとき。
M40
耐熱合金(3)
鋳鉄及び特殊鋳鉄(1)
旋削
フライス削り
平削り
低速のとき、大きなすくい角や複雑な切刃形状を与えたとき、または、M30より悪い作業条件のとき。
K K01 鋳鉄 旋削
フライス削り
中ぐり
高速で小切削面積のとき、または振動がない作業条件のとき。
高速度鋼
硬質鋳鉄
旋削 極低速で小切削面積のとき、または振動がない作業条件のとき。
非金属材料
高シリコンアルミニウム鋳物(7)
旋削 振動がない作業条件のとき。
K10 鋳鉄及び特殊鋳鉄(1) 旋削
フライス削り
中ぐり
穴あけ
リーマ仕上げ
ブローチ削り
中速で小〜中切削面積のとき、またはK系列中の一般的作業のとき、ただし、鋼の場合は、低速または小切削面積のとき。
高硬度鋼 旋削
穴あけ
低速で小切削面積のとき、または比較的振動のない作業条件のとき。
非鉄金属(2)
非金属材料(4)
複合材料(5)
旋削
フライス削り
穴あけ、ネジ立
比較的振動のない作業条件のとき。
耐熱合金(3)
チタン及びチタン合金
旋削
フライス削り
穴あけ
K20 鋳鉄 旋削
フライス削り
平削り
リーマ仕上げ
ブローチ削り
穴あけ、ネジ立
中速で中〜大切削面積のとき、またはじん性を要求される作業条件のとき。
非鉄金属(2)
非金属材料(4)
複合材料(5)
旋削
フライス削り
穴あけ、ネジ立
大きなじん性を要求される作業条件のとき。
耐熱合金(3)
チタン及びチタン合金
旋削
フライス削り
穴あけ
K30 引張り強さの低い鋼
硬さの低い鋳鉄
非鉄金属(2)
耐熱合金(3)
旋削
フライス削り
平削り
低速で大切削面積のとき、あまり好ましくない作業条件(6)のとき、または大きなすくい角を使用したとき。
Z Z01 旋削、中ぐり
フライス削り
低〜中速で、小切込み.低送り量のとき、または振動のない作業条件のとき。
鋳鉄
特殊鋳鉄(1)
旋削、中ぐり
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
低〜中速で、小切込み.低送り量のとき、または振動のない作業条件のとき。
非鉄金属(5)
非金属材料(3)
複合材料(6)
旋削、中ぐり
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
振動がない作業条件のとき。
Z10 旋削、中ぐり
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
低速で、小〜中切込み、低〜中送り量のとき、または比較的振動がない作業条件のとき。
鋳鉄
特殊鋳鉄(1)
旋削、中ぐり
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
ブローチ削り
低〜中速で、小〜中切込み、低〜中送り量のとき、または比較的振動がない作業条件のとき。
非鉄金属(5)
非金属材料(3)
複合材料(6)
旋削、中ぐり
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
比較的振動がない作業条件のとき。
耐熱合金(2) 旋削
フライス削り
穴あけ
Z20 旋削
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
ブローチ削り
ネジ立て
低速で、中切込み、中送り量のとき、または特にじん性を要求される作業条件のとき。
鋳鉄
特殊鋳鉄(1)
旋削
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
ネジ立て
低〜中速で、中〜大切込み、中〜高送り量のとき、または特にじん性を要求される作業条件のとき。
非鉄金属(5)
非金属材料(3)
複合材料(6)
旋削
フライス削り
穴あけ
リーマ仕上げ
ネジ立て
大きなじん性を要求される作業条件のとき。
Z30 引張り強さの低い鋼
硬さの低い鋳鉄
非鉄金属(5)
耐熱合金(2)
旋削
フライス削り
穴あけ
平削り
ネジ立て
低速で、中〜大切込み、中〜高送り量のとき、あまり好ましくない作業条件(7)のとき、または大きなすくい角を使用したいとき。
注記 (1)球状黒鉛鋳鉄(FCD)や合金鋳鉄などをいう。
(2)銅および銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金を言う。
(3)耐熱鋼(SUH660など)、Ni基超合金(NCFなど)、Co基超合金などをいう。
(4)プラスチック、木材、ゴム、ガラス、耐火物などをいう。
(5)2種類以上の素材を複合して新しい機能を生み出した材料で、例えば繊維強化プラスチックなどをいう。
(6)被削材の表面状態からいえば、被削材に鋳肌や鋳造肌があり、硬さや切込みが変わり、切削が断続的になる事をいい、剛性の面からいえば、工作機械、切削工具および、被削材のたわみまたは、振動が多い場合などをいう。
(7)アルミニウム合金鋳物9種(AC9AとAC9B)などをいう。