表面粗さ一定義及び表示 JIS B0601-1994改正
適用範囲 この規格は,工業製品の表面粗きを表すパラメータである算術平均粗さ.最大高さ,十点平均粗さ,凹凸の平均間隔,局部山頂の平均間隔及び負荷長さ率の定義,並びに表示について規定する。
用語の定義・記号 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
表面粗さ 対象物の表面(以下,対象面という。)からランダムに抜き取った各部分における,表面粗さを表すバラメータである算術平均粗さ(Ra),最大高さ(Ry),十点平均粗さ(Rz),凹凸の平均間隔(Sm),局部山頂の平均間隔(S)及び負荷長さ率(Tp)の、それぞれの算術平均値。
断面曲線 対象面に直角な平面で対象面を切断したときに,その切り口に現れる輪郭。
粗さ曲線 断面曲線から.所定の波長より長い表面うねり成分を位相補償形高域フィルタで除去した曲線。
粗さ曲線のカットオフ値
(入c)
位相補償形高域フィルタの利得が50%になる周波数に対応する波長(以下,カットオフ値という)。
粗さ曲線の基準長さ(l) 粗さ曲線からカットオフ値の長さを抜き取った部分の長さ(以下,基準長さという)。
粗さ曲線の評価長さ
(ln)
表面粗さの評価に用いる基準長さを一つ以上含む長さ(以下,評価長さという)。評価長さの標準値は基準長さの5倍とする。
ろ波うねり曲線 断面曲線から,所定の波長より短い表面粗さの成分を位相補償形低域フィルタで除去した曲線[図1(a)参照]
粗さ曲線の平均線(m) 断面曲線の抜取り部分における、ろ波うねり曲線を直線におきかえた線(以下、平均線という)[図1(a)参照]。
粗さ曲線を平均線で切断したときに,それらの交差点の隣り合う2点間における粗さ曲線と平均線とで構成する実体部分[図1(b)参照]。
粗さ曲線を平均線で切断したときに,それらの交差点の隣り合う2点間における粗さ曲線と平均線とで構成する空間部分[図1(b)参照]。
山頂 粗さ曲線の山における最も高い標高点[図1(b)参照]。
谷底 粗さ曲線の谷における最も低い標高点[図1(b)参照]。
山頂線 粗さ曲線から抜き取った基準長さの中の最も高い山頂を通る平均線に平行な線[図1(b)参照]。
谷底線 粗さ曲線から抜き取った基準長さの中の最も低い谷底を通る平均線に平行な線[図1(b)参照]。
切断レベル 山頂線と粗さ曲線に交差する山頂線に平行な線との間の垂直な距離。
局部山 粗さ曲線の,二つの隣り合う極小点の間にある実体部分[図1(c)参照]。
局部谷 粗さ曲線の,二つの祈り合う極大点の間にある空間部分[図1(c)参照]。
局部山頂 局部山における最も高い標高点[図1(c)参照]。
局部谷底 局部各における最も低い標高点[図1(c)参照]。